お施餓鬼の服装は何を着ればいい?のし袋や表書き・塔婆やお供えの米についても

 

お盆といえばお施餓鬼の季節でもあります。若い世代や年配の人でも実家でお施餓鬼が身近になかった人にとってはお施餓鬼って何?と思うでしょう。

「おせがき」っていう言葉も普段はなじみがないし「お施餓鬼」という漢字の雰囲気もなんだかおどろおどろしいですよね。

お施餓鬼の行事を控えてどんな服装を準備しておけばいいのか?などについて、あらためてまとめてみました。

お施餓鬼の服装は?

お施餓鬼会は主にお寺などで行われますが、中には自宅までお坊さんに来ていただいて行うこともあります。その字の通り、餓鬼となってあの世で苦しんでいる魂たちにお供えものやお経を施して供養する会です。

お盆でナスやきゅうりなどを精霊棚に飾って迎え火をたくのはその家のご先祖様に対する供養ですが、お施餓鬼は直接のご先祖様に限らず、身寄りのない魂もふくめて供養するという意味があります。

生きている人がそういった功徳を積むことでご先祖様や自分自身のためにもなるという考え方なんですね。

そんなお施餓鬼会で着る服装はやはり落ち着いた色のものがいいです。自分が主役のように目立つような色や柄はやはり変だし、場から浮いてしまうと思います。黒・紺・グレー・白なら無難ですが、その他の色でも鮮やか過ぎなければよいと思います。

実際、私もお施餓鬼会に毎年参加していますが、真夏の暑い盛りということもあり、皆さん涼しげな普段着の中から落ち着いた雰囲気の服装を選んで着てこられているように思います。

無理をして堅苦しい服装で参加して熱中症など体調不良になってしまっては元も子もないので、お施餓鬼会の場にふさわしい服装を自分なりに考えて着ていけば大丈夫です^^

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お施餓鬼料のし袋の書き方は?

お施餓鬼会にお寺まで行ったら始まるまでお茶をいただいたり、同じお寺の檀家さんたちと挨拶や団らんをして過ごしますが、その前後にお施餓鬼料を支払います。

お寺又は人によっては、当日その場ではなく、お施餓鬼の事前申し込みの段階で支払うこともよくあります。

料金はお施餓鬼会の終わりにお寺からいただく卒塔婆の大きさや数によって、3,000円~10,000円くらいです。

お金はのし袋や郵便番号欄のない白封筒に入れたり、奉書紙に包んだりしてお渡しします。のし袋の水引は白黒が黄白、結び切りを選んでくださいね。

表書きには「お布施」または「お施餓鬼料」となるべく毛筆で書きます。

裏面には住所・電話番号・金額を書いておくと、お寺の方も管理しやすいと思います。

お布施はそのままカバンから出し入れするよりも、袱紗があれば包んで持っていく方がよりいいと思います。

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お施餓鬼の塔婆はどうする?

お施餓鬼会でお寺に行くときには、お墓においてあった昨年の塔婆を持っていきます。お寺ではたいてい集まる檀家さんたちが古い塔婆を置くための場所が決められているので、そこに置かせてもらいます。

本年のお施餓鬼会が終わり、解散するときに新しい塔婆をお寺からいただくので、自宅に帰る途中でお墓に立ち寄って新しい塔婆を立ててお参りします。

このように毎年お盆のお施餓鬼の時期に、古い塔婆と新しい塔婆を入れ替える、ということをします。

 

お施餓鬼のお供えってどんなもの?

お施餓鬼のお供えで代表的なものは洗米と洒水(しゃすい)です。自宅でお施餓鬼会を行う時は自分で用意する必要がありますね。

お供え用のお米を入れる三角や四角の袋があり、ホームセンターや仏壇店で売られていることもあるので、もしそれを使う場合は一度見に行ってみてください。

その他のお供え物としては、あの世で十分な食べ物や飲み物が無くて苦しんでいる魂を癒すために野菜や果物などをお供えします。

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お施餓鬼米について

お施餓鬼米は一般的には故人が男性の場合は四角い袋に、女性の場合は三角の袋にお米を入れると言われていますが、地方によって又は家によっては逆のこともあります。

なのでお寺や家のことをよく知る人に確かめてから準備してくださいね。

袋に入れるお米の量は一升で、これは10合と同じです。重さでいうと約1.5㎏になります。

 

お盆には迎え火・送り火やお施餓鬼会など、古くから日本に伝わる行事がおこなわれる地域がまだ多く残っていますね。あまり頑張り過ぎず時代に合った方法で、だけど心を込めて行い、次の世代に伝えていきたいものです。

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