紅葉狩りと花見の違い〜意味や語源はどこから?2020年おすすめの時期

紅葉狩りとは〜意味

秋といえば紅葉狩り!という言葉が真っ先に出てくる人もいることと思います。特に年配の方の中には日々の疲れをきれいな紅葉で癒やしたいと思う人が多いかもしれませんね。

でも「紅葉」と「狩り」ってあまりそぐわない言葉と思いませんか?そもそも「狩り」って動物を捕らえる時に使う言葉では?

私は正直いって、紅葉狩りとは、本来は紅葉のはっぱをかき集めて(捕らえて)、食べたり、何かに使ったりすることだと思っていました。でも紅葉狩りの意味をちゃんと調べてみると、そうではなく、正真正銘「紅葉狩りとは、紅葉を目でみて鑑賞すること」でした!

紅葉狩りの意味をそれほど深く考えることなく、紅葉を見に行くことを普通に「紅葉狩り」と言っている人がほとんどなんじゃないでしょうか。

 

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紅葉狩りとは〜語源

ではなぜ紅葉を見ることに「狩り」という言葉を使うようになったでしょう?紅葉狩りの語源についてはいくつかの説があるようです。

昔は「狩り」といえばイノシシなどの獣を仕留める場合だけに使われていました。それがだんだんと鳥や小さな動物を捕まえることにも使われるようになり、魚や果物にまで広がっていったようです。例えば「潮干狩り」とか「ぶどう狩り」とか言いますよね。

でも紅葉は鑑賞するだけなのになぜ「狩り」なのか?それは平安時代の貴族が紅葉を見るために山へ分け入って行くことを、まるで獣を捕まえるために行く「狩り」のようにになぞらえて表現したらしい、ということがまず1つ目の語源と言われています。貴族は獣を狩るというような行為はしないため、洒落て表現したかもしれません。

紅葉狩りのもう一つの語源は、紅葉という女性の伝説からきていると言われています。平安時代に都で仕えていた紅葉という名の女性が山に追放され、鬼女となって近くの村々で悪いことを行うようになったため、退治に出かけたという話です。

今でも能や浄瑠璃・歌舞伎などでその話を題材とした「紅葉狩」という演目が残っているそうです。

 

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紅葉狩りと花見の違い

秋は紅葉、春は桜、それぞれの季節で満開の見頃となる樹木の花を鑑賞することは同じなのに「紅葉狩り」「花見」と表現が違うのはなぜでしょうか。

実は平安時代は、桜を見ることも紅葉と同じように「桜狩り」と言われていたそうです。それがなぜ桜は「桜狩り」ではなくなったのか?

それは山へ分け入ることなど許されなかった仁明天皇が、自分の住む御所で桜を鑑賞できるように庭一面に桜を植え、それを他の貴族たちが真似をしたからだと言われています。つまり桜をわざわざ山へ分け入って見る必要がなくなり「花見」になったということですね。

紅葉狩りと花見の違いとしてもう一つ言えることは、紅葉は食べる習慣があるということです。桜も桜の塩漬けなどが売られてはいますが、あまり一般的ではありません。それに比べて紅葉は観光地では必ず紅葉の天ぷらのようなお菓子が売られていて、一般の人々に馴染みがありますよね。

「紅葉狩りで紅葉をかき集めて食べる!」というイメージをもっている人もけっこういるんじゃないかなと思います。

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紅葉狩りの時期 2020年

紅葉狩りに行くなら2020年も11月下旬〜12月上旬がおすすめです。紅葉がまだバラバラと色づきかけたばかりの頃や、色褪せた貧弱な紅葉を見にわざわざ出かけたくはないですよね。コロナやインフルエンザの対策を十分にして、2020年も一番良い時期に紅葉狩りに出かけてくださいね!

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