日本で山火事が少ない理由は?原因ランキングと自然発火を防ぐ対策や消火方法

日本で山火事が少ない理由は?

日本では外国に比べて山火事が少ない印象がありますね。でも、これだけ山が多い国ですからそれなりに中・小規模の山火事は起きています。ただ、それほどメディアでも取り上げられることがないだけです。それが「日本では山火事が少ない」というイメージになっているのかもしれませんね。

なぜテレビやラジオであまり取り上げないかというと、小さな山火事はよくあることであまり話題性はないのだけれど、それよりも例えばクマが民家に侵入したとか、そういったことの方が視聴者にはインパクトを与えるものだから、ということもあります。

ただ実際に、日本では外国に比べて大規模な火災は少ないのですが、その理由は、日本は一年を通して湿度が高い、ということがあります。言い換えると、一年中、定期的に雨が降る気候であることが大きいです。湿度が高く、雨が定期的に降るということは、日本の山の土は常に湿りがちで、山火事が起きにくく、たとえ起きたとしても火事が広がりにくいということになります。

あとは、日本の山に植えられている木は比較的燃えにくい種類の樹木が多いため、それも日本で山火事が少ない理由の一つとなっています。日本では外国に比べて建築関係などの会社が所有する山の割合が多いので、山の管理が行き届いているということも大きな理由です。

日本では山火事が発生しないように、また発生したとしてもできるだけ早く発見できるように最新のシステムが整っていて、山火事を未然に防ぎ、被害を最小限に抑えるのに役立っています。

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山火事の日本での最近の傾向は?

山火事の日本での最近の傾向は、増えたり減ったりを繰り返しながら、しかし長い目でみたときには年々少なくなってきています。

林野庁のHPより引用

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山火事の原因ランキング

山火事の原因ランキングは以下のようになっています。

1位:人間の活動

キャンプファイヤー、捨てられたタバコ、放火など、日本で山火事が起きる多くは、人為的なものが主な原因となっています。

2位:自然要因

特に乾燥した地域での落雷は、植物に引火して山火事が発生する可能性があります。
海外ではこのケースが多いです。

3位:気候条件

気候変動により温暖化と乾燥化が生じて山火事が発生する頻度が高くなってきています。干ばつや高温が長期間続くと、植物が発火しやすい燃料に変わってしまうからです。

4位:植生

乾燥して枯れた落ち葉や枝などの植物が積もって火災の燃料になるケースです。枯れた植物を取り除かなかったりして、適切に山の管理ができていない場合は、山火事の発生や延焼につながる可能性が高くなります。

5位:送電線と電気機器

送電線や電気機器に不具合が起きてしまうと、乾燥した風の強い状況で火花が発生し、近くの植物に引火するおそれがあります。

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山火事の自然発火を防ぐ対策とは?

山火事の自然発火の対策としては、まずは定期的なパトロールが大切です。

山の森林の中に自然発火を促すような物が蓄積されていないか?例えば乾いた葉っぱや、落ちた枝など、燃えやすそうなものを定期的に取り除くだけでも山火事の危険性がグンと減ります。

山火事が広がらないように防火帯を作ることも有効です。防火帯というのは、燃える材料となるような草木のない地肌が連なっている一帯のことをいいます。意図的に小さな火を起こして、あらかじめ山火事を広げる可能性のある余分な植物を取り除くといった対策がとられることもあります。

また注意深く気象観測をして、高温区域や湿度の低い場所を早めに見つけることができれば、山火事が自然発生しないように先に手を打つことも可能になってきます。

こういった 対策を組み合わせることで山火事の自然発火を防ぐことができるんですね。

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山火事の消火方法

山火事の消火方法はさまざまなものがあります。

防水ホース やポンプを使う。空から水を投下する。 防火帯(火が燃え広がることができないような空きスペース)を作る。火を消すたのめ泥や耐火性の泡を撒く。 ヘリコプターで燃えにくい液体や粉末を撒いて山火事の進行を遅らせる。等…。

大量の水を放出して火を消すというやり方以外に、火が燃えるのに必要な酸素を遮断して火を消すという方法もあります。消防隊のチームワークと、今起きている山火事の状態に最も適した戦術で、消火にあたっています。

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