緑茶をペットボトルで買うと体に悪い?成分や原料と急須で淹れたお茶とのちがいは?

ペットボトルのお茶は体に悪い?

残留農薬

ペットボトルのお茶には農薬が含まれているのでは?ということが言われることがあります。農薬=発がん性というイメージもあり、ペットボトルのお茶を飲んでも大丈夫だろうかという気持ちにもなりますね。

ただ農薬の成分が含まれているとはいっても、残留農薬基準値のほんの数%にすぎないので、普通に日常で飲む程度なら問題はありません。ペットボトルのお茶に限らず、お店で買う食品には腐敗を防ぐためになんらかの薬品が使われていることがほとんどで、どれも健康に害をおよぼさないための基準値をクリアしているものだけが店頭に並べられています。

普通に店で売られているものを飲食しているのなら、残留農薬について過剰に心配する必要はありません。それでも気になる場合は、無農薬にこだわった食品も売られているので、それらを選べば安心ですね。

添加物

ペットボトルのお茶には添加物が入っているから体に悪いのでは?ということも気になりますね。

ペットボトルのお茶には合成ビタミンCが含まれています。これは緑茶が変色するのを防いだり、酸化しないようにするためのものです。合成ビタミンCといっても、体に害をおよぼすほど多量に飲んだりしない限りは、体に悪い影響はありません。

ペットボトルのお茶に含まれる添加物も、普通に飲む範囲では心配ないので、安心して飲んでも大丈夫です。

ペットボトルそのもの

では、ペットボトルそのものはどうでしょうか?ペットボトルというのは化学物質からできているので、それが中のお茶に溶け出すのではないかという心配もありますね。

たしかにその可能性はゼロではありません。でも今のところ、ペットボトルの合成成分がお茶に溶け出し、それが人の体に悪影響を与えるという研究結果は出されていません。なので、やはりこれについても、通常の範囲でペットボトルのお茶を飲むならなんら心配することはありません。

尿路結石

緑茶だけでなく、ウーロン茶や紅茶など、お茶全般にはシュウ酸カルシウムが含まれています。シュウ酸カルシウムは、尿路結石を引き起こす石の主な成分です。

ただ、特にペットボトルのお茶にシュウ酸カルシウムが多く含まれているわけではないので、もともと尿路結石になりやすい人はお茶そのものの取り過ぎには気をつける方がよいかもしれませんね。

健康な人なら、通常の範囲でペットボトルのお茶を飲む分には問題はありません。

睡眠の質

お茶といえば、夜眠れなくなるという話もよく聞きます。それはコーヒーや紅茶についても同じですね。

お茶やコーヒーなどに含まれるカフェインは、摂りすぎると睡眠に支障が出ると言われています。ある研究によると、健康な大人が一日に摂るカフェインの適量は約400mlだそうです。ペットボトル1本には平均して100mlくらいのカフェインが含まれているので、1日に4本のペットボトルのお茶を飲むと、睡眠の質が落ちるということになります。そんなに飲む人はあまりいないのではないでしょうか。

あとは飲む時間帯も重要です。夜寝る前にカフェインを摂ると寝られなくなることもあるので、夕方以降はなるべくカフェインは摂らないようにする方がいいかもしれません。

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ペットボトルのお茶の原料や成分は?

ペットボトルのお茶の原料までは意外と見ないで買っている人が多いかもしれませんね。主な原料は、茶葉と合成ビタミンCなのですが、ペットボトルのお茶を作っている会社によって若干のちがいはあります。

それぞれのラベルを見れば分かりますし、公式HPなら一覧で詳細が載せられています。茶葉でも国産のものもあれば外国産のものもあり、合成ビタミンCについても書き方はいろいろあります。

茶葉も国産にこだわりたい人はそれを見て商品を選ぶのいいですし、茶葉については外国産のものも品質が良いものがたくさんあるので、どのブランドがどこの茶葉を使っているのかを調べてみるのも興味深いかもしれません。

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無添加のペットボトルってある?

それでもやっぱり無添加のペットボトルのお茶がいい!という人は、ちゃんと無添加のものも売られているので安心してください。

例えば、サントリーの「やさしい麦茶」、伊藤園の「ヘルシールイボスティ」などです。他にもネット検索すればいろいろ出てきますので、手に入りやすいものから買ってみてくださいね。

 

ペットボトルのお茶と急須で淹れたお茶のちがいは?

ところで、きちんと急須で入れたお茶とペットボトルのお茶とではどんなちがいがあるのでしょうか。

まず、やはり味がちがいます。ペットボトルのお茶もかなり急須で入れたお茶に味を近づけていて、CMでもどちらか分からないと言っているようなものもありますが、多くの場合、急須で入れたお茶の方がカテキンやポリフェノールの含有量が多いです。ペットボトルのお茶は時間がたつにつれて成分が変化しやすいのです。

また、急須で入れるお茶には高品質な茶葉が使われることも多いのですが、大量に生産するペットボトルのお茶ではなかなかそういうわけにはいきません。そこでやはり味には差がついてしまいます。

ただ、安全性については、むしろ急須で淹れたお茶の方が農薬の含有率が高かったというような報告もあります。直接茶葉から抽出し、お茶も濃いためかもしれません。これもお茶の淹れ方にもよるし、使う茶葉の種類にもよるのでなんとも言えないところです。

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まとめ

ペットボトルのお茶が体に悪いかどうかについては、通常の飲み方なら心配はないということが分かりました。ただ、基準値以下とはいえ農薬や添加物が入っていることは確かなので、どうしても気になる場合は、無添加のものを選べば安心ですね。 飲む人の考え方や、状況によって、自由にいろいろなお茶を楽しんでいきたいですね。

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