デイサービスを説得する方法|利用できる人の条件や料金の自己負担は? 利用するまでの流れとは

デイサービスを説得したい!

「親にデイサービスに通ってもらいたいのだけれどなかなか行こうとしてくれない。なんとか説得したい」と思っている人もいるかもしれません。

家族としては、弱ってきた親の身体を回復させたり、人と交流させてあげたいと思ってのことであっても、本人がイヤと言ったら、どう説得してもだめですよね。

ただ、まだ行ったことがない場所に行かされるのは誰でも不安なものです。そこで、親を説得するためのポイントをいくつか書いてみます。

 

①親に合いそうなデイサービスを探す

デイサービスによって雰囲気も内容もさまざまなので、まずは近くにどんなデイサービスがあるのかを家族が調べて、親に合いそうな所を見つけてあげましょう。どこにどんなデイサービスがあるかは、地域包括支援センターなど、公共の福祉施設に聞いてみれば教えてくれますよ。

 

②なにより親にとってメリットがあることを伝える

親を説得しようとしすぎてしまうと、なにがなんでも行かせようとしていると親は感じます。そうするとますます頑固になってしまいます。デイサービスに通うことは、何より親本人のメリットになるのだということを丁寧に伝えましょう。

 

③介護サービスに慣れることから始める

介護に関わる人たちに会う機会をつくることも効果的です。介護サービスは、訪問介護や訪問リハビリテーションなど、自宅にスタッフが来てくれるものもあります。まずはそこから始めて信頼関係をつくってから、その人たちからデイサービスについて話をしてもらうと、意外とすんなりと受け入れてくれるケースもあります。

始めのうちは説得にも応じなかったけれど、いったんデイサービスに通ってみると楽しいと感じたり、友達ができたりして、行って良かったと思う人もいます。親の気持ちに寄り添いながら、焦らずに少しずつ進めていきましょう。

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デイサービスが利用できる人の条件とは?

デイサービスを利用できる人の条件には次のようなものがあります。

・介護認定1~5を受けている

・ケアプランの中にデイサービスの利用が入っている

・自宅が送迎できる範囲にある

・継続的な医療行為が必要ない

また、介助の必要がない人でも、要支援認定されていればデイサービスを利用できるケースがあります。できるかぎり介護状態になることを遅らせたい、予防したいという目的で、リハビリや体操、食生活の見直しなどを目的に通う人も少なくありません。

要支援の人は要介護の人よりも自立して生活できている部分が多いので、自分でできることは自分でやり、一人では難しいところをサポートしてもらう、というように介助方法もちがってきます。

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デイサービスの内容は?

デイサービスの一番の目的は、入浴・排泄・食事などの介護や、機能訓練を日帰りで行うことです。他にも、利用者が楽しく通うことができるように、書道・生け花・体操などのプログラムが用意されていることも多く、ミニ運動会などの行事が行われる場合もあります。

リハビリを必要とする人はデイケアの方がよい場合も多いのですが、最近はデイサービスでもリハビリを行えるところが増えてきているので、一度相談してみるとよいかもしれません。

自宅とデイサービスの行き来も、基本的には施設のスタッフが送迎してくれるので安心です。

 

デイサービスの料金の自己負担額は?

デイサービスの料金の自己負担はどれくらいなのか気になりますよね。全額自己負担になるような特別なケースもありますが、普通は所得に応じて、かかる料金の1割~3割くらいを自己負担し、それ以外は介護保険が適用されます。

実際の金額でいうと、デイサービス1回の利用で平均1000円~2000円くらいです。ただ、デイサービスで食事をしない場合は、その分の料金はかかりませんし、日用品も家から持っていけば費用がかからないところもあります。

また、1ヶ月の自己負担額が限度額を越えた時は、その分の料金があとから戻ってくる「高額介護サービス費制度」というのもあります。

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デイサービスを利用するまでの流れ

デイサービスを利用するには、まず要介護認定を受ける必要があります。介護認定は、軽度な要介護1から重度の要介護5までの5段階と、まだ介護は必要ない要支援1~2があります。要介護1~5は介護給付、要支援1~2は予防給付として、それぞれのレベルに合うサービスを受けることができます。

要介護認定は、市町村の窓口や地域包括支援センターに申し込みます。その後、審査をして、要介護1~5、要支援1~2のどれに認定されるかが決まります。

次にケアマネージャーのサポートを受けながら、ケアプランを作ります。何に困っているか、これからどんな生活をしたいか、などを考慮しながら、週に何回デイサービスに通い、何をするとよいか、などの計画を立てます。

そのあと、どこのデイサービスにするかを選びます。場合によっては複数の施設と契約することもあります。その時にも信頼できる担当のケアマネージャーがいると安心です。

これらの手続きがすべて済んだら、デイサービスの利用開始となります。このようにデイサービスを利用したいと思ってすぐにできるものではなく、手順が必要ですので、近い将来にデイサービスを利用することになるかもしれないと思ったら、少しずつ準備していくことも大切かもしれませんね。

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